♪リメンバー マジェスティー

♪“オオ ジャニス お前は逝ってしまった…” 
柔道場から続く森の小道を颯爽とあらわれた、ロンブーにベルボトムの
ジーンズ…さらにはレイバン?で身を固めた小柄な男…
“どゃ?! うちのクラブはええよ…” “うちにはいり〜な!” その軽快な関西弁…
…そう、その男こそ名坂先輩(今や想像だにしない教師の道をひたすらに)だったのだ。

51年当時、彼をメインボーカルにした2年生の先輩グループ…マジェスティー 
そのメンバーの面々には本当にお世話になる事となる。
当時やたらと重く、うるさいサウンドを出すバンド群の中にあって…
とても軽快でポップな さらにボーカルの効いた馴染みやすい曲を演奏する
(見た目に反して失礼…)爽やかなバンドだった。

音楽とともに、ファッションの傾向もやたらとアメリカンかブリティッシュヘビーが大勢を
占める中、まさに純粋なアイビールック(ルックという表現自体がいまや死語?)
がとても似合っていた青年…カマキリ小島さん 彼はストラト購入直後そのトレモロアームを
根元から折ってしまい(ネジ部分がブリッジに残ってしまった)最後までトレモロを使う事が
なかったという逸話を持っていた。彼のリズムカットが後に出でくる『サトちゃん』の
軽快なビートと相まってマジェスティーサウンドを醸し出していたと思う。

そのリズムギターに絡みサウンドを分厚くしていたのが、ニヒルなベース男、田中さん…
写真集に出でくるコンドーパンの大切な看板娘を手中にし、ブイブイ言わせて
いた事を思いだす(自分のかすかな記憶では某ガソリン販売会社に勤務していると
聞いたが…?ちがったかな…?とにかく周囲の先輩は可愛い彼女が居た)

入部当時ミラーカラーの26インチバスドラムをドスドスとならしていたスレンダーバティー
の『髭男爵』…ウエストコーストの香りのするライトなビート(まねできませんでした)
さらにはドンヘンリーなみのボーカル… 後で出てくる『満珍OK氏』の異質なハーモニー
をもろともせず、マジェスティーのハーモニーを不動のものにしていた彼の功績は、今思えば
とても大きかったと思う。

最後にこの男の伝説は…特集記事にもある『井戸流血事件』をはじめとして、忘れもしない
『満珍件オカマ騒動』と挙げれば数限りがない…
肝心な聞かせどころの思わず仰け反り泣きのサビ部分 …“ブチッ!”
あぁ… ここぞの場面に一体弦を何本切れば気が済むのだろう…
この男の伝説はこれからもまだまだとどまる事を知らず…語りつがれていく事となる。

噂によると、今回のロックインで彼らの奏でる『マイガール』をまた聞けるとの事…
泣いてしまうかも知れない…
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